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DECETER よくある質問

DECETERの発売以来、スペックに関するさまざまなご質問・ご意見を頂戴するなど、
みなさまから多大な反響をいただいております。ほんとうにありがとうございます。

このことは、メーカーとして非常に大切な財産であり、弊社は、今後ともDECETERの更なる
改良並びに品質管理の向上に努め、みなさまのご期待に添えるよう努力いたしてまいります。

今回は、いままでに寄せられたご質問の中から、特に多かったものを抽出いたしまして、
DECETERについてのご理解を深めていただくべく包括的に回答させていただきます。

よくある質問 | 私たちの考え方






DECETERに関していろいろなご質問をいただいておりますが、それはおそらく、DECETERが
既存の他のウキとの比較において理解されようとしているからだと弊社は解釈しております。

DECETERは、他のカン付きウキとは異なる明確なコンセプトのもとに開発されました。
外形形状、自重設定は、まさにそのために生まれました。

外形形状については、流体力学的に解析され、種々のシュミレーション、実釣により
表面を研磨するように仕上げられました。自重設定については、他のどのウキよりも
高精度となることを目指し、敢えて一定の残存浮力を設定しました。
DECETER本体は、なぜ樹脂製なのか(樹脂の種類につきましては、申し訳ございませんが
公表を差し控えさせていただきます)、ここに私たちのDECETERに対する熱意が凝縮されております。
現時点では、ほぼ『DECETERにやり残したことはない』と考えております。


DECETERの大きさ(外径)と浮力(残存浮力)との関係について
DECETERの大きさ(外径)と流れ(潜行速度など)との関係について
DECETERの番手と流れ(潜行速度など)との関係について
各番手の数値と通常のウキに表示されている浮力との関係について
各番手とターゲットとなる水深との関係について
DECETERの番手について2番以下のものは製作しないのか?
浸水について


よくある質問

DECETERの大きさ(外径)と浮力(残存浮力)との関係について
設計上、同番号ならばサイズの違いによって浮力(残存浮力)が変わることはありません。
ただし、「浮力」という概念は、DECETERが水没した場合にDECETERが海水から受ける力の大きさです(アルキメデスの原理より)。そして、海の状況(海水の比重、風、波の状態など)は、その日その時によって刻々と変化しますから、「浮力」を定格数値で表すことは不可能です。

また、それ故に、実際に使用した場合に、各サイズごとに浮力(残存浮力)が微妙に異なっているように感じるかもしれません。DECETERのサイズが大きくなると、水中への潜行抵抗が大きくなりますので、もし、釣人が感じるとすれば、サイズの大きいものほど残存浮力が大きいと錯覚することだと思います。しかし、それは実は、浮力の問題ではなくて、潜行の仕方の問題です。
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DECETERの大きさ(外径)と流れ(潜行速度など)との関係について
DECETERは、外径と番手とによって区別されています。当然ながら、外径が大きい程、流体抵抗は大きくなります。この「流体抵抗が大きい」という性質は、実釣においてさまざまな現象を見せます。

ところで、一般に、ウキについて「感度」という言葉がよく使われています。しかし、DECETERは、この「感度」という概念を持っておりません。なぜなら、感度とは、いったい何を意味するのかを客観的に説明できないからです。したがって、「流体抵抗が大きい」という性質は、流れに対する追従性がよくなり、外乱(たとえば横風等)が加わった場合であっても、仕掛けが流れから外れにくくなるという現象を起こさせます。

ところが、そうは言うものの、感覚的に説明をするためには、「感度」という言葉は非常に便利でありますから、敢えてその言葉を使用するならば、「流体抵抗が大きい」という性質は、俗に言うところの、潮流に対する乗りがよくなる、すなわち、カレント(伏流)に対する感度が良くなるという現象を起こさせる、ということになろうかと思います。

外径が実釣において何を意味するかは、一概に説明することはできません。しかし、「外径が大きくなれば、流体抵抗が大きくなる」ということは事実でありますから、その性質を釣人自身がその時のその釣り場の状況に応じて、また、その時の釣法に応じて、適宜適切に応用して使用していだくことが大切です。
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DECETERの番手と流れ(潜行速度など)との関係について
DECETERに表示されている番手は、DECETERの重量を示しています。番手が大きくなるほど重量が軽くなるように設定されています。

この「重量が軽い」という性質は、実釣においてさまざまな現象を見せます。たとえば、重量が軽いということは、相対的に、俗に言うところの浮力(残存浮力)が大きくなるということです。また、重量が軽いということは、慣性力が小さい、すなわち、流れから外れやすくなるということです。

また、感覚的には(いわゆる俗に言われるところでは)、番手が小さくなるほど残存浮力が小さくなり、本流に対してはじかれることなく突入することができる、ということになろうかと思います。ただし、この「浮力」という概念も、その日、その時の海水の濃度、状態によって変化しますから、定量的に説明できる性質のものではありません。

つまり、番手の数値が実釣において何を意味するかは、一概に説明することはできず、「番手が大きいほど、DECETERの重量が小さくなる」という性質を、釣人自身がその時のその釣り場に応じて、また、その時の釣法に応じて、適宜適切に応用して使用していだくことが大切です。
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各番手の数値と通常のウキに表示されている浮力との関係について
DECETERは、その重量の調整が1000分の5グラムの単位で行われており、通常のウキに表示されている浮力とは、オーダーのまったく異なる精度で調整されています。従って、DECETERの番手が浮力何号に相当するかを議論するには、あまりに精度が異なりすぎ、意味の無い議論ということになります。強いて言えば、#3〜#8程度までは、通常の浮力表示ではすべて0〜G2程度(明確ではありませんが)になると思います。

DECETERは、浮力(残存浮力)が何グラムという前提で製作されておらず、番手が一つ変わるごとに、重量が1000分の5グラムの単位で正確に変化するように設定されています。これは、DECETERがカレント(伏流)を捉えて潜行し、カレントから外れれば浮上するように設計されているからです。
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各番手とターゲットとなる水深との関係について
DECETERの番手表示は、直接的には浮力を表示するものでも潜行速度を表示するものでもなく、自重の大きさを表示しています。各サイズについてボディの形状は同一ですから、潜行したときにDECETERに作用する浮力(残存浮力ではなく、海水からDECETERに作用する力)は、海の環境が一定である限り一定です。したがって、一般論としては、番手表示が浮力(残存浮力)を表示することにもなり、潜行速度を表示することにもなります。

ところで、DECETERは、『伏流をとらえて魚が存在する確率の高いポイントへ仕掛けを移動させる(潜行させる)』ために、種々のシュミレーション及び実釣によって、その形状と自重が高精度に調整・設定されています。DECETERは、すべてのサイズ、すべての番手において一定の浮力(残存浮力)を持っております。したがって、DECETER単体では、すべての番手がトップウォータタイプです。なぜこのような設定であるかと言えば、すべて、『伏流をとらえる』ためであります。逆に、どんどん潜行するように設定すると、それはもう、『伏流の存在を確認』することはできません。

しかし、仕掛けを作ると、針、サシエ、ハリス、サルカン、ガン玉等の重量が加味されますから、3番、4番あたりでは、仕掛けがなじむとゆっくりと沈んでいく場合もあります。この『場合もある』と表現しましたのは、その日の海の状況(波、塩分濃度、風等)によっては、沈む場合と沈まない場合とがあるからです。ですから、その日の海の状況によっては、仕掛けがなじんでも、ガン玉をつけないときは3番でも沈まないことがあります。また、5番以上の番手では、仕掛けがなじんでも原則として、DECETERは水面に浮いているように設計されています。

DECETERは、伏流、すなわち、吸い込むポイントでその流れに沿って移動しますから、そのように自重を設定する必要があります。要するに、その釣り場での伏流をとらえやすい(狙った水深に移動させやすい)番手を釣人自身が適宜適切に選択することが大切です。
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DECETERの番手について2番以下のものは製作しないのか?
これにつきましては、現在テストを行っております。単に残存浮力を小さくするだけならば、それほど難しい問題ではありません。しかし、当初の開発コンセプトを維持しながら、より残存浮力を小さくするには、さまざまな問題があってそれを克服しなければなりません。

現在開発中ですので、もうしばらくお待ちください
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浸水について
浸水の問題につきましては、DECETERの致命的欠点となり得るものです。この問題は、いわゆる「水もの」であり、浸水の原因はさまざまです。浸水問題につきましては、現在最優先課題として取り組んでおります。ご迷惑をおかけしたユーザーのみなさまには、この場を借りてお詫び申し上げます。
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私たちの考え方
 釣りに求めるものは釣人個人の問題であり、釣果がすべてと考える釣人、いやそうではなくて釣るまでの過程(釣法)を楽しむべきと考える釣人、それはさまざまです。目的がさまざまということは、それだけ楽しみ方も多いということであり、それゆえに『釣りはレジャーの王様』といわれるのかも知れません。そういうことからすれば、釣りを少し違った側面から捉え、釣りをちょっと科学してみるのも非常に楽しいものと私たちは考えています。

 DECETERは、磯釣りを可能な限り自然科学的に考え、ある釣法が釣果にどのように結びつくかを研究するために開発されたものです。ただし、この研究は完結されたものではなく、いま始まったばかりで現在も進行中です。「釣法と釣果との関係」、これは私たちにとって、永遠の課題となりそうです。

 魚が釣れるポイントはさまざまです。逆にいえば、魚はどんなポイントでも釣れるものです。私たちのテーマである「釣法と釣果との関係」について研究を進めるためには、まず私たちは、釣れる確率の高い状況を設定(仮定)する必要がありました。闇雲に「釣法と釣果との関係」を研究しても、おそらくそれは、多元一次方程式を解くに等しい作業となり、結局のところその答えを絞ることはできないでしょう。そこで、ごく簡単に申しますと、私たちは、次のような仮説を「真」であるとして、これを拠り所として考察を始めました。

【仮説】
魚は、主流から分岐した伏流(主流に対して交差する流れ)が存在するポイントでヒットする確率が高い。


 この仮説がおよそ「真」であると断定するにあたっては、たとえば、昔からよく言われる「サラシの切れ目を釣れ!」などの釣人の多くの経験を参考にしました。もし、この仮説が「真」であるとすれば、サシエが伏流に乗って流れることが重要であります。そして次の段階として、釣人がそのようにサシエをコントロールするためにはいかなる道具が必要であるか、という視点でさらに考察を進める必要があります。

  このような考え方のみを根拠に釣果を追求することには賛否両論があることは承知しておりますが、敢えて弊社は、自らの考え方を示したいと思います。弊社は、物造りには「こだわり」が必要であって、その「こだわり」がその商品の特性であり存在意義であり、ユーザーが感じ取る「独特の味付け」になるものだと考えております。一方、その「こだわり」は、客観的に説明できるものであることが、なお重要であるとも考えています。

 もうおわかりのことだと思いますが、DECETERの開発コンセプトは、「伏流を捉え、コントロールし、制する(把握)こと」であり、DECETERのあらゆる要素(構成)は、このコンセプトに帰一し、すべて客観的に説明されるものであります。

 ただし、弊社は、DECETERの開発コンセプトがユーザーの使用の自由に制限を加えるものであってはならないと考えております。先に申しましたように、物造りにこだわりがあるのと同様に、物の使い方にもユーザーのこだわりがあるものと考えております。それはつまり、物の使い方とは、ユーザーがその物の特性を理解し、それをどのように応用するか、ということであり、決してユーザーがその物の特性に振り回されるものではありません。